2012.07.02
VIVA! ボノーラ 中
「ボノーラの神髄とはなんぞや?」 を語る前に、靴選びについて述べた方がより理解が深まるので、まずはそちらから♪ 「あなたは靴のどの部分に重きを置きます?」 A氏 「そうだね、やっぱりデザインと価格かなー」 B氏 「いや、自分は高級感!磨いて光らないのはペケ」 C氏 「歩きやすさでしょう?! だって靴だよ!」 街頭で上記の質問をすれば、それこそ様々な意見が・・・ では、一般に、というようなことはいいたくないので、可能な限り客観的かつ科学的 に分析しましょう☆ ワタクシの狭い経験の範囲ですが。 「あなたは靴のどの部分に重きを置きます?」 大別すると以下の6点に集約されるのでは。 1 作り 2 革 3 木型 4 歩行性 5 価格 6 デザイン(コーディネイト)(エモーション) わかりやすく具体的に述べると 1 作り ハンドソーン、グッドイヤー、マッケイ等、様々な製法がありますが、そのなかでも クオリティの上下は相当あるのが現実。 例えば同じグッドでもピンキリ。よって、どこかの本にあるように「グッドだから~」 「ハンドだから~」というのは、あくまで一般論。 特徴の一端を知るとっかかり程度でしょ。 ステッチピッチ等見た目の運針は、直接歩きやすさには関係がないので、個人的には興味なし。 それよりは、「つり込みの技術」の方が重要ではあるまいか。 2 革 これは、パッと見の印象を決める最重要ポイント。いい革は磨けば光る!(ピカっ!) えっ、当たり前?そうなんですが、あまり革の質が良くないと、同じ労力でも、今イチ 光沢が出ない(泣)皆さんも経験あるのでは?! あと、いい革はしなやかなので、足の馴染みがよく、歩きやすいのも見逃せない点。 3 木型 その木型の優劣を語る人がいるが、それより「自分の足に合っている」かの方が 重要!どんなに優れた木型の思想も一般論であり、履く人によって合う、合わない は必ずあるもの。 4 歩行性 靴を語る時よく「ヒールの食いつきがいい」という表現を使うが、 ヒールカップが小さい=「食いつきがいい」というような単純なことではないでしょう。 また、製法の違いでハンドソーンなら必ず歩きやすいかというと、そんなこともなく、 歩きやすさとは、上の1~3を掛け合わした「総合力」だとワタクシは考えます♪ あー!もう字数が・・・ 次回はさらに靴の深淵を一緒に覗きましょう! 写真は、旧ボノーラのモンクチャッカーブーツ。 秋風が吹く頃、ソフトツイードなんかに合わせると最高。 代表 大東