2014.02.03
スーツのバランス 『ポロコート編 下』
前回は、ポロコートの「由来」、「ディテール」をひもとき終了。
未読の方は、スーツのバランス 『ポロコート編 上』からどうぞ☆
実は、この「由来」、「ディテール」の相乗効果により、チェスターフィールド
コートより「スポーティー」な印象を獲得してるんです♪
例えば・・・
画像に目を移して下さい。
背中の真ん中にヒダが見えます?
これが「インバーテッド・プリーツ」。
機能としては、ヒダが身体の動きに合わせ手風琴のように伸縮するので
結果動きやすい。
「え!手風琴って?」
「失敬、表現が古かったかも・・・横文字では、アコーディオン」(笑)
蛇腹を伸縮することにより、空気を送り、音を出すあの楽器。
♦豆知識♦
ボックスプリーツの逆バージョン。
なので、「逆ヒダ」とも言う。
また、バックベルトも本来、ベルトと掛けるボタンの位置で、
身幅調整を可能にするディテール。
プラス、フロントの「フレームド・パッチポケット」がスポーティーな印象を
加速!
和田店長は、ここをパッチ&フラップにしてましたが、これもやはり
スポーティー。ブレスは、どちらでも仕立てることができるので、お好みで
どうぞ。
衿は、ピークドラペルもありですが、首尾一貫スポーティーに振りたい
方は、「アルスターカラー」がよろしいかと。
ピークにすると、ダブルチェスターのように見えてしまうので。
以上のように「ポロコート」は「チェスターフィールドコート」よりスポーティー
なのが明々白々♪
よって、スーツより若干くだけたジャケットスタイルにもドンピシャ☆
休日には、ローゲージのタートルネックの上から羽織っても、決まるのでお試しあれ。
ワタクシのポロコートは、エルメネジルド・ゼニアの「14 MILMIL 14」
(=SUPER 190’S)で仕立てたもの。
カラーも重厚さより、時代の軽快感が際立つように、ネイビーではなく、アズーロに。
寒さが身に染みる厳冬は、この相棒が強い味方☆
代表 大東